かべすのおしゃべり

歌舞伎を観たり歌舞伎の本を読んだり歌舞伎のこと考えたりのあれこれを書き残しておきたいなと思いました。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「九代目團十郎」渡辺保

久々だった團菊祭も昨日無事に千穐楽を迎え、自分も実際に舞台を観たり、いろいろな方々の劇評や感想を読んだりして、今月一月大いに楽しみました。 加えて、團菊祭に因んでということで、九代目や五代目六代目についての本などもあれこれ読み返したりしてい…

文楽「桂川連理柵」国立劇場

国立劇場5月の文楽公演を観て聴いての感想その他あれこれメモ書き、第三部の「桂川連理柵」について。 主な配役は下記のとおりです。石部宿屋の段 豊竹三輪太夫/野澤勝平 ツレ 豊竹咲寿太夫/鶴澤清允六角堂の段 豊竹希太夫/竹澤團吾帯屋の段 前 豊竹呂勢太夫…

文楽「競伊勢物語」国立劇場

国立劇場5月の文楽公演を観て聴いての感想ほかあれこれメモ書き、第二部「競伊勢物語」について。 主な配役は下記のとおりです。玉水渕の段 口 豊竹亘太夫/鶴澤清丈 奥 竹本織太夫/鶴澤清友春日村の段 中 竹本小住太夫/鶴澤清馗 次 豊竹藤太夫/鶴澤藤蔵 切 …

文楽「義経千本桜」国立劇場

昨日、国立劇場で五月の文楽公演、第一部/第二部/第三部とまとめて観てきました。 舞台観ながら感じたことや考えたことなどなど、忘れないうちにメモ書きしておこうかな〜と。 まずは第一部の「義経千本桜」について。ちなみに昨日5/22は満員御礼でした。 今…

「市原野のだんまり」五月大歌舞伎團菊祭

五月の歌舞伎座第三部で観た「市原野のだんまり」についてのあれこれメモ書きです。 配役は以下のとおりでした。平井保昌 梅玉 鬼童丸 莟玉袴垂保輔 隼人 だんまり、良いですよね〜。 以前、小西康陽さんが名画座について語っている中で、いい男やいい女の顔…

「土蜘」五月大歌舞伎團菊祭

五月の歌舞伎座、舞台を観て感じたことその他あれこれメモ書き、第二部の「土蜘」についてです。 配役は以下のとおりでした。 叡山の僧智籌実は土蜘の精 菊之助侍女胡蝶 時蔵渡辺綱 歌昇坂田金時 種之助平井保昌 又五郎番卒太郎 権十郎番卒次郎 錦之助番卒藤…

「あやめ浴衣」五月大歌舞伎團菊祭

五月の歌舞伎座で観た演目のあれこれメモ書き、第一部の「あやめ浴衣」について。 配役は以下のとおりでした。 芸者 魁春船頭 鷹之資水売り 歌之助町娘 玉太郎あやめ売り 新悟 第一部はこの「あやめ浴衣」の前が「金閣寺」で、筋書きにも「時代物の『金閣寺…

「祇園祭礼信仰記 金閣寺」五月大歌舞伎團菊祭

五月の歌舞伎座で観た演目について、感想やら考えたことやらを忘れないうちにメモしてますが、今日は第一部の金閣寺について。 配役は下記のとおりです。松永大膳 松緑此下東吉後に真柴久吉 愛之助十河軍平実は佐藤正清 坂東亀蔵大膳弟松永鬼藤太 左近慶寿院…

「名作歌舞伎全集」第十一巻で弁天小僧を読んで

五月團菊祭で観た舞台の感想や興奮をメモしておこうと思い、昨晩右近さんの弁天小僧の素晴らしさについて書いてみて、さて次〜と思ってるんですが、手元にあった「名作歌舞伎全集」の第十一巻で青砥稿花紅彩画のあたりをなんとなく開いたたら、先日の舞台の…

「弁天娘女男白浪」五月大歌舞伎團菊祭

今朝ほど、六月の歌舞伎座と国立劇場のチケットを確保してホッと一息ついたと言ったところです。六月も楽しみだなぁ〜とワクワクしていますが、今の自分はまだ五月の團菊祭の興奮冷めやらぬ、と言った状態らしくて。 その興奮やら、舞台観ながら感じたことや…

「劇評」創刊号について

先日、昭和21年に発刊された「幕間」創刊号を読んだことをきっかけにして、自分も歌舞伎について思ったことのあれこれを書き残しておくために、このブログを始めようと思い立ったと書きましたが、実際にはその前にいくつか、書き残すこと伝えることの意味に…

「幕間 創刊號」を読んで

先日、五月の歌舞伎座大歌舞伎、團菊祭を一部二部三部と観た合間に、いつもどおり木挽堂書店さんに立ち寄らせていただいた折り、「幕間」という冊子を創刊号から約三年間分、三〜四十冊ほどまとめて買ってきました。 この「幕間」、八号九号くらいになると30…