かべすのおしゃべり

歌舞伎を観たり歌舞伎の本を読んだり歌舞伎のこと考えたりのあれこれを書き残しておきたいなと思いました。

「勢獅子」六月大歌舞伎

先日歌舞伎座六月大歌舞伎楽しんできた時の感想ほか、第二部の「勢獅子」についてのメモ書きです。

主な配役は以下のとおりでした。
鳶頭 松緑
鳶の者 坂東亀蔵
鳶の者 種之助
鳶の者 鷹之資
鳶の者 左近
手古舞 莟玉
芸者 扇雀
芸者 雀右衛門

本当は梅玉さんが松緑さんと一緒に鳶頭の予定なのですが、自分が観劇した6/19は梅玉さんご病気にて休演でした。(その後復帰されたとのことでホッといたしました)

梅玉さんの踊りを拝見できなかったのは残念ではあったのですが、亀蔵さんがその代わりを勤められる演出に変更されておりまして、「信康」から続けての出演のうえに、梅玉さんの代役相当の働きをし、そのうえ獅子舞で激しく踊りまくるという、亀蔵さんの凄さを目の当たりにできて、これはこれで貴重な体験でした。

この「勢獅子」で自分が目を惹かれたのが鷹之資さん種之助さん左近さんの若手三人衆でした。
鷹之資さんの踊りは今回も素晴らしくって、もっともっと長く、ずーっと観ていたいなぁって思いました。

雀右衛門さん扇雀さん、芸者御二方の対照ぶりも見ものでしたね〜。
踊りと所作の柔らかさ、動きの魅力で魅せる扇雀さん。
一方の雀右衛門さんは、いるだけで舞台の絵面をパァッと華やがせるような、大ぶりの牡丹のような存在感が魅力的でした。

実際の山王祭は今年もコロナの影響で中止ですけれども、舞台の上の山王祭は粋で華やかで賑やか、ひとときのお祭り気分を堪能いたしました。

あ、そうそう、書き忘れるところでした。
一佐太夫常磐津がすっごくよかったです。あの、声の少し枯れた感じの色気と艶っぽさが本当にカッコ良かった!

#歌舞伎座 #六月大歌舞伎 #勢獅子